
従来の歪みセンサは歪みゲージ技術に基づいています。力や負荷測定において歪み値を効果的に測定するには、完全な4要素の歪みゲージブリッジ回路が使用されます。この構成はホイートストンブリッジ回路として知られています。ホイートストンブリッジ回路では中間点で非常に直線的な出力が行われます。これは+100%~-100%の範囲とみなされます。残念なことに、ホイートストンブリッジ回路は範囲の極高または極低では非直線的になります。そのため、正確な測定を行おうとしても、エンドポイントを超えると重大なエラーが発生することがあります。研究開発またはコントロールなどのアプリケーションでは、正確な測定を行うことが特に重要です。こういったエラーを防ぐために、PCBはクォーツ歪みセンサと圧電式歪みセンサを開発しました。これらのセンサは有効範囲内で同じmV/微小歪み感度を出力します。それにより、測定範囲のプラスの極限で発生する場合がある精度とコントロール要件が向上します。モデルRHM240およびモデル740B02シリーズのセンサは、こういったアプリケーションのための歪みセンサです。
プロセス監視と品質管理のためのICP®歪みセンサ
M240シリーズ産業向けICP®歪みセンサは、圧電式クォーツセンシング水晶素子を内蔵し、距離の縦方向変化に応答します。測定された歪みは、センサが取り付けられた構造にそって適用される応力の間接的な測定値です。そのため、こういった機器によって、機械的システムの動作または関連する機械的反応を生成するプロセスへの理解が可能になります。
測定信号を監視することにより、プロセスの中断や合否決定、または機器や工具の摩耗や劣化のために必要な目安が得られます。センサはプラスチック射出成形、スポット溶接、スタンピング、プレッシング、およびプロセスと最終製品品質の監視に使用されます。これらの機器は簡単に取り付けることができ、当社のDINレールモジュール410B01などのICP®センサシグナルコンディショナなどで給電できます。
410B01は電源を供給する以外に、センサと機械コントロールとのインターフェースの役割も果たします。個々のピークと継続的な出力、ゲイン、AC/DCカップリングの選択などの特長により、組み込みが簡単にできます。
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